食品メーカー営業マンの朝は早い。

スーパーの惣菜を製造する食品メーカーで営業を行っていました。しかし朝6時出社、帰りも遅くなることが多かったため、辞めてしまいました。

なぜ、朝がこんなに早くなるのかというのには理由があります。食品メーカーの商材はもちろん食品です。

食品がスーパーの店頭に並ぶためには、その店舗のバイヤーさんに商談を持ち掛け自社品の導入を交渉していくことになります。食品の場合、製品カタログと口頭テクニックだけでは交渉はできません。

「調理」した自社品をバイヤーさんに食べてもらい「おいしい」という評価をいただけなければ、導入には結びつかないのです。この「調理」というのが厄介でした。訪問する取引先が1社であれば、調理時間も比較的短く終わるのですが、通常、営業マンは複数の取引先を担当しなければいけません。

そして、そのすべてをフォローしていくためには効率的な営業周りをしていかなければなりません。例えば、ある方面の取引先に営業に向かった場合、ついでにその周辺の取引先にも営業を行っていくというのが基本スタイルです。結局、成績を上げて取引先が増えれば増えるほど、朝の調理時間も比例して増えるので、出社時間も早くなっていくわけです。

私の場合だと、冒頭で申し上げた通り、朝の6時には会社に着いていることが多かったです。調理を始めようと社内キッチンへ行くと、ネクタイを着用したエプロン姿の営業マンがすでに数名います。包丁裁き、調理の手際の良さ、世のお母様方には決して負けてはいません。

私もさっそく調理に取り掛かり7時には調理を終え、商材を完成させます。そして取引先に出発、1時間ほどで取引先に到着した後、商談をスタートといった感じで1日が始まっていきます。取り扱っている商材が食品でなければ、こういうことにはなりません。

別の業界で営業マンをやっている友達から「今日は自宅付近の取引先に直行なので楽」というような話を聞くと、すごく羨ましい気分に襲われたのを覚えています。あと、私の場合は都内にマンションを借りていたので通勤時間は30分ほどでしたが、埼玉、千葉周辺に戸建てを購入していた営業マンもいましたので、始発で会社に来ている人もいたと思います。

朝が早いからと言って早く帰れるわけではありません。日報や翌日の提案資料の作成等、会社に帰ってからのデスクワークも当然あります。朝は早く、夜も20〜21時くらいまでは働いていたと思います。そんな生活ですから、日中とにかく眠気に襲われることが多く、高速道路を営業車で走行中、何度も事故に会いそうになりました。

このままじゃ体がもたないと心身の危険を感じ、結局退職してしまいました。

やる事なす事が全て裏目に出てしまい、業務用厨房機器の営業職を辞めました。

今から約8年前、業務用厨房機器の卸売会社に営業職として中途入社しました。私が入社した時には、担当の空いた固定ルート先は無く、支店長は私に新規開拓の仕事を任せてきました。

情報は本社が該当地域に新規開拓先としてFAXで送信してきたので、その情報に基づいて手当たり次第アポを取り、先方に伺いました。また、手の空いている時は近隣の飲食関係の店を調べ、飛び込み営業も数多く挑戦しました。

ただ、業務用厨房機器業界は既に飽和状態であり、主な収益源といえば、既存納入先の修理サービス代金か反響営業、機器の入れ替えによる売上が主流でした。

そうした中、この業界に入ってわずか3ヶ月余りの人間が、業界のプロを説得できる程の知識や営業技術が備わる訳もなく、ほとんどのケースが不調に終わりました。

ただ唯一、他社との競合で勝ち取った案件がありました。内容は給湯器の入れ替えだったのですが、経験の乏しい私は、見積もり費用に利益分を加えた給湯器の設置費用と人件費だけしか考慮しませんでした。

しかし後になって、この現場の性質上、この設置工事がかなりの複雑な難工事である事が判明したのです。現場は5階の厨房室だったのですが、構造が複雑で特注のダクトを何本も揃えなければならない上、外付けのフードを取り付ける為にクレーン車も必要だったのです。

こうした特殊な準備案件を新人の私が事前に準備できる訳もなく、対応が全て後手後手に回り、先方を苛立たせ、上司にも尻拭いで迷惑は掛け、そして赤字額が膨らんでいく一方で精神的に追いやられていきました。

部長にも細かい事務作業の事で一時間位しつこく説教されましたし、もちろん事業所内では孤立ぎみにもなり、情緒不安定ぎみになっていきました。朝起きるのも辛く、毎日が憂鬱になっていきました。

そうして集中力を失っていった私は、とうとう事業所に隣接する民家のマイカーを営業車両の駐車中に物損させてしまったのです。ただでさえ会社に多大な迷惑を掛けた上、関係のない人様にも無駄な迷惑を掛けてしまった私は、正常な判断を失い、その場で辞める決意を心の中で固め、その日の内に支店長に辞意を伝えました。

辞めるまで2ヶ月の猶予期間があったのですが、その間にも、細かい失敗を数多くしました。

しかし辞意を伝えた私に周りは温かいアドバイスを下さり、その点では本当に当時の所員の方々には頭が下がる思いです。

最終日の帰社時に最後大きな声で支店長に『ご迷惑をお掛けしました』と頭を下げた時の、あの支店長の複雑な表情は、『すまない』という言葉を無言で表していたと思います。会社には迷惑を掛けましたが、この経験を糧にこれからの人生を歩んでいく所存です。

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