現実に理想が押しつぶされたゲームクリエーターの道

子供のころからゲームが大好きでした。

絵を描くのも本当に大好きでした。

その大好きな二つを仕事に出来たらなんて幸せなんだろう、ずっとそんな夢を見てきたように思います。

高校卒業を前に、夢を現実に変える時が来ても、当たり前のようにゲームクリエイターの専門学校に進み、絵の勉強や、ゲームの製作の仕方などを学びました。

今思うと、この頃が一番楽しかったように思います。

学校で学んだことを生かし、ゲーム会社へ作品を送り、何社もトライし続けた末に一社、拾ってくれる会社が見つかりました。

嬉しくて嬉しくて、こんなに人生が順調にいっていいのかなと不安になるほどでした。

そして私の絶頂は、その日を境に急落していきます。

最近メディアでよく言われている、アニメやゲームの製作会社の劣悪な待遇と言うのは、半分本当であり半分嘘です。

確かに給料は安い方ですが、そこまで問題になるほどの金額ではありません。

ただし、定時で帰ることが出来れば、ですが。

もちろん残業代などありません。

この辺をとって社畜だなんだと言う方もいらっしゃいますが、実際務めていた側から言わせれば、自分で望んでそうしていた部分もあったのです。

そもそも社長の方針は定時帰宅であり、残業をよしとしたことなど一度もありません。

私たちが、隠れてこっそりと居残っていたのです。

理由は、ゲームが好きだったから。

クリエイターの仕事には正解がありません。

やろうと思えばいつまでだって出来るのです。

どこで折り合いをつけるのかと言えば、自分がそれに納得出来るのかどうかなのです。

そうは言っても、納期は存在します。

近づいてくる期限と、自分の絵と。

妥協し続けることは、自分の今までの否定とも感じました。

どうして出来ないんだろう、どうして間に合わないんだろう。

何度も何度も泣きながら作業をしました。

全員がそうであったなら、納期が短すぎると自分に言い訳も出来たでしょう。

でも、そうじゃなかった。

定時に帰ってすら、私なんぞよりクオリティーの高いものを作り出す人たちが横にいる。

追い詰められて、一人居残って。

そうやって無為に時間をつぶす私と、定時帰りで出来た時間を仕事の勉強にあてられる同期とでは、明確に差が広がるばかりでした。

就職の際私の面接官であった課長は「決してあなたの実力が劣っているとは思わない。うちの審査基準はそんなに甘くない」と言ってくださいました。

もちろん私自身、最初の頃はそこまで差があったとは思っていません。

ただ、面接に受かるだけの実力が限界値であった私と、更にその先へ行ける同期たちとでは将来性がまったく違っていたのだと思います。

小さい頃から夢見ていた世界に手が届いたにも関わらず、そこへ這い上ることがついには出来ませんでした。

置いて行かれる孤独感と、確実に減り続ける睡眠時間と、摩耗する夢に押しつぶされて、もう限界がそこまで来ていました。

私にもっと才能があれば、と思わない日はありません。

上へ登れた人たちは、この会社を劣悪な環境とは決して呼ばないでしょう。

もちろん残業代が出ないと言う点は問題があるかもしれません。

けれど納期をクリア出来ない自分自身にこそ、私は絶望していました。

ボロボロだった私を見かねたのか、課長は私を呼び出し、辞めるか?と一言だけ聞いてきました。

それでもまだしがみつきたかった私は何度か抵抗したものの、もはや擦り切れた夢では否定し続けることが出来ませんでした。

会社を辞めた翌日は何もする気が起きず、あれだけ大好きだったゲームも、絵も、直視することが出来なくなりました。

今では少しその気持ちも和らいでいますが、それでもこれまでの人生をかたどっていた大好きなものを奪われて、一時期生きる気力もわかなかった。

これを読んだ方は、どうか今一度よく考えて欲しい。

夢を仕事にするというのは幸せなことであると同時に、あなたの大切なものを奪うことにもなりかねません。

息抜きをしようにもそれ自体が趣味だから、休日に仕事から逃れることも出来ません。

それでもと望むのであれば、一つだけお願いがあります。

その大好きなもの以外にもう一つだけでも、大切なものを作ってください。

視野を広げてください。

それが出来ればきっと、苦しくても戦い続けられるだけのエネルギーを持てると思います。

私はそれが出来なかったので、そこばかりしか見れなかったので、どうかこの声が近い夢を持つ方に届けばいいと説に願います。

ゲーム制作 売れなくて売れなくて・・・

私はかなり長期間にわたってPCゲームの制作をやっておりました。 ゲーム制作というと華やかな職業のように聞こえますが、その実体はかなり?の多い業種です。

売れれば天国、売れなければ地獄。 これはどの職業でも同じですが、ゲーム業界ではその差が至って激しいのです。

単価はかなり高いので、売れれば相当なお金が入ります。 それも数千万とか場合によっては億という単位です。 なら、いい仕事じゃないかと仰る方もいるでしょう。 その通りです。 「売れれば」・・・

では売れなければ? これは文字通りの地獄です。 売れない理由はあまりにも多すぎて全ては書けませんが、一言で言えば「つまらない・クソゲー」というものが、一番多いのでしょう。

しかし、かなり面白いゲームでも発売当初はあまり話題にならず、随分後になって「あれは名作だった」という評価が与えられることもあります。 わからないものですね。

残念ながらこちらのゲームに対してのものではありませんが・・・ そういう評価は発売当時にお願いしたいものだとは思います。

ゲームの売れないもう一つの理由は、いわゆる「ワレ」という奴です。 つまりコピーガードを外し、ネットで自由にダウンロードできるようにしてしまう行為です。

当然違法であり、少し前にはこの行為をなした者が、警察に検挙されるという事件もありました。

それはともかく見込み通りの売上げにならない時は、大変なことになります。

ボイス収録のお金が払えない、クリエーターさんへの支払が滞る、返品が山のようにそびえ立つ、その他色々と悲惨な状況となります。

早く払えという催促の内は未だよいのですが、その内相手は怒り出します。 怒るのは当然のことで、品物或いは作業の時間を買ってそれを支払わないのは、全面的に買い手が悪いのですから。

単に怒っているだけなら未だいいのです。 こちらは払いたくないわけではなく、払いたくても払えないのですが、向こうにとってはそんなことは関係ありません。

当然貰うべき対価が入ってこなければ、向こうさんに取っても一大事です。 やがては訴えるとか、解散しろとかいうことになります。

こちらにできることは、ぺこぺこと米つきバッタのように頭を下げまくり、なんとかお許しをとおねがいすることだけです。

針のムシロとはこのことですね。 これが長く続くと精神的にもまいってきます。 出るのはため息ばかり、という有様でした。 鬱病の初期状態ですね、これは。 もう二度と体験したくない思い出です。

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