臨床検査技師として総合病院に勤めましたが希望の業務に付けなかったので辞めました。

 総合病院での業務は多岐に渡るため、私が勤めていた検査部では職員をグループ分けして業務を分担していました。グループの配属先は検査部の主任が決めるのですが、「どのグループに行きたい、という希望は考慮しない」というルールでした。これが職員のモチベーションが下げ、転職する人が多い原因の一つでした。

 臨床検査技師の仕事は高い専門知識とテクニックが必要な職種です。日本の医療が高度になるに合わせ、学生時代のうちから特定の専門分野について特化したカリキュラムを履修したり、修士や博士を持っている人もいます。

 グループ分けをすることは専門分野が限定される分、高いレベルを維持できるという利点がある一方、自分が持っているスキルを活かしたい、興味のある分野で仕事をしたいという人は、希望のグループに入れなかった場合に転職してしまうのです。医師のように、自分は内科です、外科です、と決めることができれば良いのですが、臨床検査技師はそのような仕組みはありません。依頼された業務を請け負うのが仕事なのです。
 
 私には同期の同僚が2人がいました。それぞれ得意な専門分野があり、やはりそれが活かせるグループに入りたいので、ルールは知りつつも、自費で研修会に参加したり、業務外で訓練をしたり、グループのリーダーと仲良くしたりしてアピールしました。でも誰も希望のグループに配属されませんでした。最終的に全員転職しました。
 
 新入職員はグループ分けのルールを知らずに入職してくるので、何人かは早い段階で転職していきます。私の同僚の1人はこのタイプです。

 女性が多い職場なので、結婚や出産、介護などの家庭事情で退職する人も多いです。職場環境は決して良いものではなく、夜勤もあり、残業もあり、有給、産休も自由に取得できません。家庭を犠牲にしなくては続けられません。仕事と家庭を天秤にかけた時、仕事に対するやりがいは大きなポイントです。私ともう1人の同僚もこちらの事情で転職を決めました。
 
 私の場合、私が希望したグループに配属された同僚が、明らかな勉強不足でトラブルを解決できないのを見て、どうして主任はこんなチーム分けにしたのだろう、といつももやもやしていました。私は主任に能力が認めてもらえてないんだな、と落ち込みました。自分には出来ない経験をどんどん積み重ねていく同僚に嫉妬の気持ちが消えませんでした。でも、その同僚が希望したグループに私が配属されているので、お互いに同じ思いを抱えているだろうと思いました。

 気まずくて同僚とは距離を置くようになりました。グループ内の人間関係も悪く、毎日お互いの陰口や悪口を言い合っていました。これも仕事に対するモチベーションや、レベルの差が原因だったのではないかと思います。職場に行くのが憂鬱でした。

 しかし命に関わる仕事ですし、自分に向いていないと言ってもミスは許されません。仕事を選り好みする権利はもともと無いし、やるしか無いと思い、しばらくは頑張りました。それなりに知識と技術が身につき、仕事はこなせるようになりました。でもやっぱりモチベーションがついていきませんでした。常に、別のグループだったらもっと活躍できたのに、と考えてしまいました。隣の芝は青いという訳です。
 
 今の気持ちで一流になるなんて多分無理だし、それなのに定年までこの仕事を続けたら後悔することになるのではと漠然と思っていました。そんな時、今の夫と出会いました。結婚して子供ができた場合、私の職場と夫の職場は離れているので、別れるか、別居婚するか、どちらかが転職しなければなりませんでしたが、結局結婚して、しばらく遠距離通勤して、妊娠を期に私が退職しました。

 より良い医療を提供するためにも、医療現場で働く人の意欲をなくすような仕組みは改善していく必要があると思います。

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コメント

  1. ますくん より:

    希望の業務につけないってつらいですよね。せっかく夢がかなうと思ったのに…。次の職場で頑張ってもらいたいと思います。人間関係も大変です。

  2. ごろにゃん より:

    製造業なども博士号を取得した人がそのまま自分の専門分野の仕事をするとは限りませんし、大部分は全く畑違いのことをするわけではありません。検査技師も同様だと思います。上下関係が請負業務的なら病院への帰属意識が低くなり、グループとしてのまとまり感もなくなり容易に転職してしまう。病院も一つの企業ですから方針に賛同できなければ転職もありです。

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